2013年9月20日金曜日

第4話 北極海の幽霊船

ハドソン湾会社所有のベイチモ号(Baychimo)は、
カナダ・ビクトリア島に住むイヌイットとの毛皮と食料の交易に使用されていたが、
1931年交易航海の終わりに叢氷に閉じ込められた。

乗組員は飛行機で救出されたが、その後の調査ではベイチモ号は跡形もなく消えていて、
船長は、船は嵐のせいでバラバラになって沈んだに違いないと判断した。
しかし数日後、イヌイットの猟師がベイチモ号を見たと知らせてきたがベイチモ号は放棄された。

しかし、ベイチモ号は沈まず、その後数十年に渡り数多く目撃され、
人々は何回か船に接触できたが、いつも装備がなかったか、悪天候のせいでサルベージに失敗した。

その後も度々ベイチモ号は目撃されており、放棄されてから38年後の1969年、叢氷のなかで凍り付いているところを発見された。
しかし、これが幽霊船ベイチモ号の最後の目撃例である。
 
2006年にアラスカ州政府はいまだ海上にあるか、沈んでしまったかに関係なく、
「北極海域の幽霊船」のミステリーとベイチモ号の居場所解明プロジェクトを開始したが、今の所発見には至っていない。
 
ベイチモ号
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%82%A4%E3%83%81%E3%83%A2%E5%8F%B7

(了)

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